もうそろセリフ覚えの英会話学習英会話をやめたらその6 [ファンクションメソッド英語・英会話学習教材]
今回は現在キンドル化の゜作業している電子書籍書籍の「イメトレ英語学習法」からの記事の抜粋をお送りします。
Coffee Room 7. 「ボックス型」思考のワナ
Kenny: 中嶋さん、よく生徒たちが、構文といったことばを使っていますが、これは何のことですか?
中嶋: 日本の英語教育というは、基本的に「文法、構文、熟語、単語を キー(手がかり)として、英文を読解する」というものなんだ。英会話教育が大切だなどと言われているが、なんだかんだと言っても これがわが国の英語教育の主流だ。
その内、構文主義というのは、 一定のしくみを持ち共通するパターンの文に注目したものだ。 一種の読解のためのパターンプラクティスというもので、わが国の伝統的訳読法の手法の一つだ。
この学習法では定規のような役目をする構文をいくつ覚えるかがポイントになって、多く覚えたものが勝ちとなる。これを覚えていたら、すぐに英文を日本語に転換できるからね、そこで高校や大学入試のための必修500構文、TOEIC試験のための必修300構文、あるいはなぜか日常会話必修構文200などのタイトルの本が本屋に並ぶことになる。
ところがこのこの構文主義には大きな欠陥があることにみんな気づいていない。それは「ボックス型思考」に陥ってしまうというこ となんだ。
Kenny: 「ボックス型思考」って、何なの?
中嶋: 英文は書かれた順、あるいは話された順に意味をとらえていく必要があるのは当たり前だろう。また逆に自分が話す場合でもまったく 同じだ。
それなのに、まず構文を思い浮かべてその中の単語を入れ換えて話そうとしたのでは、英語は自由に話せない。
Kenny: そうか、だから生徒たちが何かを話そうとする場合、何かもぐも ぐ言ってから、話そうとするんだね。これは構文を思い浮かべ、単 語を入れ換える作業をしてるんだね。
中嶋:たとえば、英文を読んだり耳にする場合、He is tryingとなっていたら、「ああ、彼は試みているんだ」とまず理解し、次に「何 を?」とらえようとするのが当たり前のことだよ。しかしそれを最後まで読んだり聞いてから、「ああ、これはbe trying to+不 定詞か」と解明して意味をとらえるのは遅すぎるし、それは日本語の発想で英語をとらえようとしていることだ。
He is trying to pick up a girl.
彼は~しようとしている 女の子をナンパする
Kenny: そもそも「to+動詞の原形が、to不定詞だ」と理解してそれがどれだけ役に立つか、私にはわからないよ。つまりtry to+不定詞の構文というのは、書かれた英文を読解するための手段なんだね。
中嶋:その手段を「英語を話す」という場面に使おうとするわけだよ。
この場合、大切なのはpick up a girl という動詞フレーズをイメージとして頭に思い浮かべ、まずHe is trying toと口に出しpick up a girl を続けることなんだ。
この英語の発想をどのようにして身につけるか、これが英会話学習であり、世界水準の常識だ。
もちろんこの本がそれを意図して書こうとしてるんだけどね。
例えば、外国の人に刺身を勧める場合、まずは (1) のような動詞フレーズだけの直接的な表現ができるのが基本だ。それを元にして、(2) 以下の場面や状況に応じた表現を身につけていくス テップが大切だと思うよ。
(1) Eat sliced raw fish.
(2) Try to eat sliced raw fish. 試しなさいよ
(3) Will you eat sliced raw fish? 食べませんか?
(4) Will you try to eat sliced raw fish? 食べてみたら?
(5) You should try to eat sliced raw fish. 食べてみるべき
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● 否定文や疑問文も原形動詞フレーズを導く
TOEIC試験の出題形式にも以下のようなものがある。これは動詞フレー ズをひとまとまりのものとしてとらえているネイティブの発想を見事に表 している。このことからも「行為や状態はひとまとまりのもの」という発 想が以下に大切かを確認していただけると思う。
1. What does he do every day?
(1) Sees a movie. 映画を見る
(2) Goes out to dinner. 夕食に出かける
(3) Goes out for shopping. 買い物に出かける
(4) Takes a French course フランス語講座を履修する
2. What did he do this morning?
(1) Played tennis. テニスをした
(2) Stayed home. 家にいた
(3) Jogged. ジョギングをした
(4) Went shopping. 買い物に行った
※日本語訳は、筆者が付した。
ただ、ここでも指摘したいのは、現在形や過去形といっても、動詞が変 化するのは肯定形だけだということだ。(次ページの←の部分で確認して ほしい)、否定形や疑問形はやはり原形動詞フレーズを使うので、そればかりをテストで踏み絵にする英語教育はどう考えても変だ。
私たちと同じく、非英語圏の人が動詞の変化を間違っても(文法的に間違っていても)、一応は言いたいことは言えるのは、このことからだ。
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Twitterまとめ投稿 2020/09/03 [国際水準の英会話学習法]
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