(英語で)「これ、あれ、それ」って」 [だから英語が話せない その傾向と対策]


 
■だから英語に落ちこぼれた No.7 ■
  「これ、あれ、それ」って」 
 

  This is your book.
   S(~は)  V(です) C(あなたの本)
  This is your book.
   S(~は)  V(です) C(あなたの本)
  It is your book.
   S(~は)  V(です) C(あなたの本)
---------------------------------------------------

(傾向)
日本の英語教育で英語が話せないのは、英語と日本語と一対一に対応していると錯覚させることです.

ま ず上にあげた説明はいわゆる五文型理論による説明で、SVCの文型のものです。つまりこの英文では主語(S)は「~は」、動詞(V)は「です」、補語 (C)「あなたの本」と対応して、日本語に訳すには「これは、あれは、それは」と訳し、次に補語の「あなたの本」を訳し、動詞の「です」を訳す、これを後 戻り訳と言います.

thisは「これは」、thatは「あれは」、itは「それは」、日本の英語教育を受けた人はこの固定観念から抜け出すことは簡単ではなくなります。


(対策)
元々、会話というものは、対話者間で成り立つものです。例えばここではYour book?(あなたの本なの?」というフレーズが元になるものです.相手に上げ調子で聞けば会話は成立します.
Your suitcase?と聞かれたら、Yes. My suitcase.とかNo. Not my suitcase.などと答えることができるのが会話の初期段階にあるべきです.

日本の英語教育の始まりが、機械的な「これは主語、これは動詞、これは補語だ」では英語が言葉として身につかないのは当たり前です.実に悲劇的なことです.

  Your book? ----> Is this your book?
  Your book? ----> 
Is that your book?

  Your book? ----> Is it your book?

これらthis, thatは対象が人でも物でも、あるいは場所でもその指し示す遠近によって表現されることになります.
ところで、thisは指し示す対象によって、日本語では「これは、こちらは、ここは」などとなりますが、問題はthatです。
これは「遠くの人や物を指し示す」表現だが、残念ながらこの教え方に問題がある。学校時代を思い出してほしい。いつもthatは次のような例文で教えられたと思う。

(2人の人が、離れて置いてある本を指して)

  Is that your book? あれ、なたの本ですか?
  
Yes, it is. はい、そうです。

一方、このthatは次のような場面でも使われる。
(2人の人が面と向かっていて、その一方が相手が持っている本を指して)


  Is that your book?
  
Yes, it is.  
 
この場合、日本語ではどう訳せばいいだろうか。「あれは、あなたの本ですか?」はおかしく、相手が持っているものなら日本語では、「それは、あなたの本です か?」となるのではないだろうか。
ここで理解していただきたいのは、英語のthatには日本語の「あれ」「それ」が含まれているというだ。
つまりthatの基本は自分からは慣れている人、物、場所などを指し示すのが基本的な意味でということです.
最後のitだが、これは一度話題になったものなど、「話題のそれは」とか「お聞きのそれは」の意味で使われる。
  Is that your book? それ、あなたの本なの?
  
Yes. It is my book. そう、(お聞きの)それは私の本です。  

以上のことは、複数形であるthese, those, theyの関係でもまったく同じです。

さて、今回の結論です.中学英語の始まりに「これは」「あれは」「それは」などと教えてしまうから英語オンチになるのです.そのワケはこのように主語を訳すと、それに対応する動詞は何かと考えてしまうことです.
私はbe動詞の意味を「存在」としているので、「これって?」「あれって?、それって?」「それって?」といった感覚でとらえることが大切だと思います.

  Is this your book?
  これって?   あなたの本?
  
Is that your book?

  あれって? それって?  あなたの本?
  Is it your book?
  (お聞きの、話題の)それって?  あなたの本?

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