(英語で)「母は(時々)、私を叱ります」から「母に叱られたことがあります」まで [プロ英語教師養成講座]
本来こと ばの学習というものは,ひとつのフレーズがどのように展開していくか,日本語は日本語のしくみに従って,英語は英語のしくみに従ってどのように展開してい くかにあります。しかし英語教育も市販の英会話ものの本も,文法用語ばかり教え英語をバラバラにし,言葉としての英語世界を伝えていません。
言うまでもありませんが,ファンクションメソッドだけがこのしくみを目に見えるようにしました。
前回は,do itのフレーズをとりあげましたが,今回はscold meでもう一度確認していただきます。
ちなみにscoldは進行形になる動詞であり,me という目的語を含んでいるので受身形にもなります。
[A]【一般動詞フレーズ5段活用】
scold me 「私を叱る」
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(1) scold(s) me 現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) scolded me 過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) scold me 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) scolding me ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) scolded me ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
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(1) 母は(時々)、私を叱ります
(2) 母は(その時)、私を叱りました
(3) 母は(これから)、私を叱るでしょう
母は(これから)、私を叱るかもしれません
(4) 母は(今)、私を叱っています
(5) 母は(今まで)、私を叱ったことがあります
[B]【be動詞フレーズ5段活用】
be scolding me 「私を叱っている」
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(1) (am, are, is) scolding me 現在形動詞フレーズ
※現在進行形
(2) (was, were) scolding me 過去形動詞フレーズ
※過去進行形
(3) be scolding me 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使わ れる。※未来進行形
(4) being scolding me ing形動詞フレーズ
※ 進行形はなし、動名詞で使われる。
(5) been scolding me ed形動 詞フレーズ
※現在完了進行形で使われる。
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(1) 母は(今)、私を叱っています
(2) 母は(その時)、私を叱っていました
(3) 母は(これから)、私を叱り続けるでしょう
母は(これから)、私を叱り続けるかもしれません
(4) 母は、私を叱るのが好きではありません ※動名詞
(5) 母は(今までずっと)、私を叱り続けてきました
一方,「私を叱る」という能動的な表現を、「私は叱られる」と受動表現をする場合もありま す。それが[C]のテーブルを使った表現です。
つまり文法で言う受身形です。
[C]【be動詞フレーズ5段活用】
be scolded by mother 「母親に叱られる」
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(1) (am, are, is) scolded by mother 現在形動詞フレーズ
※ 現在受身形
(2) (was, were) scolded by mother 過 去形動詞フレーズ
※過去受身形
(3) be scolded by mother 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。※未来受身形
(4) being scolded by oneself ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。※現在[過去]受身進行形
(5) been scolded by mother ed形動詞フレーズ
※現在完了受身形 で使われる。
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(1) 私は(時々)、母に叱られます
(2) 私は(その時)、母に叱られました
(3) 私は(これから)、母に叱られるでしょう
私は(これから)、母に叱られるかも しれません
(4) 私は(今)、母に叱られています
私は(その時)、母に叱られていました
(5) 私は(今まで)、母に叱られたことがあります
以上,表現は肯定文であり,否定や疑問表現,あるいは否定疑問表現はとりあげていません。
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