(英語で)あなた、妊娠しちゃったの? [英語の九九英会話発想トレーニング]
(1) 私は,だんだんお腹が減ってきたよ
→ I am getting hungry.
(2) あなた,だんだん緊張してきたの?
→ Are you getting nervous?
(3) 私,だんだん腹がたってきたよ?
→ I am getting angry.
(4) 彼女,だんだん太ってきたよ
→ She is getting fat.
(5) あなた、妊娠しちゃったの?
→ Have you got pregnant?
さて,今回も「語彙力はどのようにして増強するか」ということ、さらに「様々な表現展開」について述べていくことにします.
今回から教育文法で言うSVCの文型について述べます.
ただ始めに指摘しておきたいのは,教育文法では以下のように説明しています.
(1) I am hungry. be動詞のもの 「私は空腹です」
S V C
(2) I get hungry. 一般動詞のもの「私は空腹になっています」
S V C
このように教えるのは教育文法はあくまでも英文を読解するための文法で「まず主語(S)を訳し,動詞をとばして補語(hungry)を訳しamとgetを訳す」、これが「後戻り訳」というものです.
加えてSVCの文型では,主語(I)=補語(hungry)との関係になっていると説明します.
でもこんな英語の発想を無視した形式的、無機的な説明はないと私は思います.
ことばとしてはどうでしょうか.
まず(1)はbe動詞の文です.つまり「私は存在する」ということですが、どんな状態でということで形容詞hungryが使われています.
ところが(2)はgetという一般動詞が使われています.このgetの本質的な意味は「到達する、なる」といったもので、どんな状態に到達しているかということで、get hungryという動詞フレーズとなっています。
日本語訳ではさほど違いはありませんが,英語の発想では単なる「そんな存在よ」というのと、「そんな状態になってるのよ」といった違いがあります.
話が横道にそれますが,私がU-Tubeに投稿した記事は、大きく二つに分けています.
英語脳構築プログラム実況中継 その2~その7--- be動詞系列の文の生産
英語脳構築プログラム実況中継 その9~その10--- 一般動詞系列の文の生産
つまりbe hungryはbe動詞系列の文の生産,get hungryは一般動詞系列の文の生産となるということです。
言葉としては、be動詞系列での表現は「存在」を表すのである意味で「静止的な意味」、一方動的な表現をするためには一般動詞系列の表現となるということです。
例えば,getの動詞フレーズに展開したものをあげてみましょう。もちろん左がbe動詞のフレーズ,右が一般動詞getを使ったものです.
つまりみなさんが知っておかなければならないのは,主語がどうのこうのではなく、以下のような動詞フレーズだけでその意味をイメージできることなのです.
さらに言うと、be動詞系列の学習で身につけた形容詞やing形動詞フレーズ、あるいはed形動詞フレーズが一般動詞との結びつきでさらに語彙力が豊富になるということです。
be well --- get well
be ill--- get ill
be sick--- get sick
be busy --- get busy
be angry --- get angry
be wet --- get wet
be dark --- get dark
be fat --- get fat
be old --- get old
be nervous --- get nervous
be ready --- get ready
be impatient --- get impatient
be bored --- get bored
【be動詞フレーズ5段活用】
be well 「元気だ」
=============================
(1) (am, are, is) well 現在形動詞フレーズ
(2) (was, were) well 過去形動詞フレーズ
(3) be well 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being well ing形動詞フレーズ
※進行形にはならず、動名詞になる。
(5) been well ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
Are you well? 元気なの?
Were you well? (その時)元気だった?
Will you be well? (これから)元気になるの?
Have you been well? (ずっと)元気にしてる?
【一般動詞フレーズ5段活用】
get well 「元気になる」
=============================
(1) get(s) well 現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) got well 過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) get well 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) getting well ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) got well ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
Do you get well? (ふだん)元気にしてる?
Did you get well? (その時)元気だったの?
Will you get well? (これから)元気になるの?
Are you getting well? (今)元気にしてるの?
Have you got well yet? (もう)元気になったの?
以下は補語がing形動詞フレーズ(進行形のもの)
be going ---- get going
be moving ---- get moving
be starting ---- get starting
be talking ---- get talking
以下は補語がed形動詞フレーズ(受身形のもの)
be hurt--- get hurt
be injured--- get injured
be broken--- get broken
be burned--- get burned
be burnt--- get burnt
be damaged--- get damaged
be tired of a person--- get tired of a person
be used to--- get used to
be married--- get married
be divorced--- get divorced
be dressed--- get dressed
be lost--- get lost
be scolded--- get scolded
●補語は形容詞と名詞に限らない!!
日本人が英語オンチなのはSVCの文型で補語を形容詞と名詞だけに限るからです.
このことは、上に述べたようにgetはing形動詞フレーズやed形動詞フレーズも補語として結びついています.
つまり私が言いたいのは語彙力の増強というものは、基本的なbe動詞のフレーズを元にして様々な一般動詞を用いたフレーズに転換できることができるということなのです。
ただし一般動詞系列となるとDo, Does, Didが支配し,否定、疑問表現はbe動詞のものとはまったくことなるということ。
さらに注目してほしいのは,一般動詞の内進行形となるものは進行形の表現となり,これはbe動詞系列の運用となります.
be動詞の文は基本的に進行形にはなりません。(受身形は例外です)
I am getting excited.
私,わくわくしてきたわ
I am getting bored.
私,退屈してきたわ
さて以下の教材で,基本16動詞の内、be, get, seem, make, keep, go, comeのVC感覚のものをご覧ください
以上のような表現を見て,それを時制展開したり,場所軸の展開ができる,これが英語脳の構築なのです.
本来このような英語の回路(英語脳)を身につけるのが中学英語のはずなのです。
中学1年配当のから,段階を経て一歩一歩着実に学んでいくことが重要です。
[英会話発想トレーニング]
(1) 私は,だんだんお腹が減ってきたよ
→ I am getting hungry.
(2) あなた,だんだん緊張してきたの?
→ Are you getting nervous?
(3) 私,だんだん腹がたってきたよ?
→ I am getting angry.
(4) 彼女,だんだん太ってきたよ
→ She is getting fat.
(5) あなた、妊娠しちゃったの?
→ Have you got pregnant?
以上のような表現を見て,それを時制展開したり,場所軸の展開ができる,これが英語脳の構築なのです.
「英語の九九 英会話発想トレーニング」は「コミニカ中学英語基礎編」を元に社会人向きに編集したものです.
またHTML版となっているので,「書いて覚える」ではなく英語の発想を「音声と文字で」身につけることができます.
【英語の九九英会話発想トレーニング教材】
見て聞いて覚える教材 HTML版 約540分のネイティブによる音声付き
内容は、基本的に上記のものと同じですが、社会人初級者のための発想トレーニングとなっています。
日常会話に役立つ約3,400の英文を生産を通じて英語発想・枠組みを身につけることができます!
ファンクションメソッドは、ファンクションフレーズと動詞フレーズの組み合わせで文を生産します。フレーズは意味ある単位ですから、覚えやすく確実に定着し、また別の動詞フレーズを組み合わせて多様な表現に拡大します。
英語の枠組み,発想を可視化、つまり目に見えるようした教材だから、彼の頭に確実に蓄積したということです。
この教材では、マウスを合わせると文字が浮かび上がってきます。
まずは、(1) 英文と日本語訳と英文の個別解説が、(2)から日本語訳、次に(3)動詞フレーズが、そして最後に(4)英文が浮かび上がります。
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