(英語で)時々，犬に噛まれます

　 (1) 私は時々，犬に噛まれます　　現在受身形
　 (2) 私は(その時)，犬に噛まれました　過去受身形
　 (3) 私は，犬に噛まれるでしょう　未来受身形
　 (4) 私は，犬に噛まれるかもしれません　情緒動詞を使った情緒表
　 (5) 私は，犬に噛まれたくありません　一般動詞を使った情緒表
　 (6) 私は(今)，犬に噛まれています　現在受身進行
　 (7) 私は，犬に噛まれるのが嫌です　一般動詞を使った情緒表現　※動名詞
　 (8) 私は(今まで)、犬に噛まれたことがあります　※現在完了形

[チャート]
　〜ed形動詞フレーズは「頭に描いた過去の映像世界」〜

他の非時制動詞フレーズと同じく，ed形動詞フレーズにも「名詞として」「形容詞として」、そして「副詞として」の働きがあります。

英語ほど簡単なしくみで成り立っていることばはありません。
そして機械的と言えるほど、合理的なものです。
それを「読解のため」と称して，5文型理論によって難解なものにしてしまった、だから日本人はいつまでも英語オンチ，悲しいことです。

[2] ed形動詞フレーズを形容詞のように使って
[2-2] 叙述表現として使う

●　受身形とは
私 たちの日本語でも「母親は時々私を叱るのよ」と言ったり、「私は、時々母親に叱られるのよ」などと言います。つまり「母親は時々私を叱る」ということな ら、この「私」を主体(主語)にすると、「私は、時々母親に叱られる」ということになるわけです。前者を能動形、後者を受身形と言います。
　英語では、受身形はある主体(主語)が「〜を〜する」という行為を、「〜されている、される」存在だと表現します。

　　Mother sometimes scolds me.　(能動形)
　　母親は時々私を叱る
　　I am sometimes scolded by mother.　(受身形)
　　私は〜存在する　　ママに叱られる状態で

つまり、「〜される存在だ」などと表現する場合、動詞のed形で始まるed形動詞フレーズが補語となるのが受身形の英語発想です。
これでVC感覚，つまり3つの非時制動詞フレーが補語となるパターンがそろいました。

　[原形動詞フレーズ]　※be to不定詞の構文，be going to, be sure toなど
　　I am (going) to scold her.
　　私は，彼女を叱るつもりです
　[ing形動詞フレーズ]　※進行形
　　I am scolding her.
　　私は今，彼女を叱っています
　[ed形動詞フレーズ]　※受身形
　　She is scolded by me.
　　彼女は(ふだん)，私に叱られます

　　(能動形)　　　　　　　　　　(受身形)
　　Everyone likes her.　　　　　She is liked by everyone.
　　誰もが彼女を好いている　　　彼女はみんなに好かれる
　　Everyone knows her.　　　　　She is known to everyone.
　　誰もが彼女を知っている　　　彼女はみんなに知られている
　　She trusts him.　　　　　　　He is trusted by her.
　　彼女は彼を信頼する　　　　　彼は彼女に信頼される
　　Bill deceives her.　　　　　She is deceived by Bill.
　　ビルは彼女をだます　　　　　彼女はビルにだまされる

受身形とその４つの時制展開
　　　　(2) 過去受身形　　(1)現在受身形　　(3)未来受身形
　　過去進行受身形　　現在進行受身形
____▲____________▲_____________→
　　　　　　　　(4) 現在完了受身形→　　　▲

受身形の４つの時制変化は補語が形容詞や進行形などとまった異なりません、行為などの受動的な状態をed形動詞フレーズで表すことになります。

【be動詞フレーズ５段活用】
　be bitten by a dog　「犬に噛まれる」
=============================
(1) (am, are, is) bitten by a dog　　現在形動詞フレーズ
※現在受身形　
(2) (was, were) bitten by a dog　　過去形動詞フレーズ
※過去受身形　　
(3) be bitten by a dog　　原形動詞フレーズ
※命令形，助動詞、to不定詞で使われる。※未来受身形
(4) being bitten by a dog　　ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。※現在[過去]受身進行形
(5) been bitten by a dog　　ed形動詞フレーズ
※完了形受身形で使われる。　　　
=============================

○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル
　be動詞　現在形
　
　
[コミニカ英作法]
　 (1) 私は時々，犬に噛まれます　　現在受身形
　　　「〜は　ドンナだ文」
　　　① 私は　〜いる　　→ I am sometimes
　　　② 犬に噛まれる　　→ bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I am sometimes bitten by a dog.

　 (2) 私は(その時)，犬に噛まれました　過去受身形
　　　「〜は　ドンナだ文」
　　　① 私は　〜いた　　→ I was
　　　② 犬に噛まれる　　→ bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I was bitten by a dog.

　 (3) 私は，犬に噛まれるでしょう　未来受身形
　　　「〜は　ドンナだ文」
　　　① 私は　〜でしょう　→ I will
　　　② 犬に噛まれる　　　→ be bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I will be bitten by a dog.

　 (4) 私は，犬に噛まれるかもしれません　情緒動詞を使った情緒表現
　　　「〜は　ドンナだ文」
　　　① 私は　〜かもしれない　→ I may
　　　② 犬に噛まれる　　　　　→ be bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I may be bitten by a dog.

　 (5) 私は，犬に噛まれたくありません　一般動詞を使った情緒表現
　　　「〜は　ドウする文」
　　　① 私は　〜したくない　→ I don't want to
　　　② 犬に噛まれる　　　　→ be bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I don't want to be bitten by a dog.

　 (6) 私は(今)，犬に噛まれています　現在受身進行形
　　　「〜は　ドンナだ文」
　　　① 私は　〜いる　　　→ I am
　　　② 犬に噛まれながら　→ being bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I am being bitten by a dog.

　 (7) 私は，犬に噛まれるのが嫌です　一般動詞を使った情緒表現　※動名詞
　　　「〜は　ドウする文」
　　　① 私は　〜好きではない　→ I don't like
　　　② 犬に噛まれることが　　→ being bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I don't like being bitten by a dog.

　 (8) 私は(今まで)、犬に噛まれたことがあります　※現在完了形
　　　「〜は　ユウする文」
　　　① 私は　〜ユウする　　→ I have ever
　　　② 犬に噛まれたことを　→ been bitten by a dog
　　　(完成文) 　→ I have ever been bitten by a dog.

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