(英語で)ベンチに (座って)いる女の子は私の妹です

　 (1) The house burning over there is mine.　限定表現
　　　あそこで燃えている家は私のです　※抽象化表現
　(2) The house is burning over there.　叙述表現
　　　その家はあそこで燃えています　※具体的表現

[チャート]
　〜ing形動詞フ レーズは「頭に描いた継続的な映像世界」〜
今までing形動詞フレーズが「名詞のように使われる場合」について述べてきました。
今 回からは，「形容詞のように使われる」用法について述べます。

[2] ing形動詞フレーズを形容詞のように使って
[2-1] 限定表現として使う
形容詞には限定表現と、叙述表現があることはすでに述べました。

　(1) She is a sleepy girl.　限定表現
　　　彼女は眠たがっている(女の子です)
　(2) She is sleepy.　叙述表現
　　　彼女は眠たがっています

限定表現は「ドンナ何」と名詞を限定して飾ります。
一方叙述表現とは、形容詞が補語となるものです。

前回は，ing形動詞フレーズ にも同じ2つの用法があることについて述べました。
前者のsleepingは名詞を限定的に飾るので限定表現。後者はsleepingが補語とし て使われて、これは叙述表現となります。ちなみに文法では進行形と呼ばれています。

　(1) She is a sleeping girl.　限定表現
　　　彼女は眠っている(女の子です)
　(2) She is sleeping.　叙述表現
　　　彼女は眠っています
　　
中嶋文法理論では，(1)を「ことばの抽象化」、(2)を「ことばの具体的表現」と呼んでいます。
ところで、この「ことばの抽象化」や「こ とばの具体的表現」といった関係は形容詞やing形動詞フレーズだけに限りません。

　(1) The girl over there is my sister.　限定表現
　　　あそこにいる女の子は私の妹です
　(2) The girl is over there.　叙述表現
　　　その女の子はここにいま す　※補語が方位語

　(1) The girl on the bench is my sister.　限定表現
　　　ベンチに (座って)いる女の子は私の妹です
　(2) The girl is on the bench.　叙述表現
　　　その女の子はベンチに (座って)います　※補語が前置詞 +名詞

ここで注意してほしいのは、形容詞のa sleepy girlや単独で使われるa sleeping girlなどでは名詞の前から飾ることができますが、補語が方位語のものや補語が前置詞 +名詞では、後ろから飾ることになります。

　　 the girl over there　　あそこにいる女の子
　　the girl on the bench　ベンチに座っている女の子

なぜこうなるかはわかりますね。 the over there girlとか the on the bench girlでは英語では、意味がわからなくなるからです。
さて、言うまでもなくing形動詞フレーズは元々動詞からの造語です。したがって 動詞には目的語や補語などを導くのでその多くが後ろから飾ることになります。
文法では「この後ろから飾ること」を後置修飾と呼ばれています。

　 (1) The house burning over there is mine.　限定表現
　　　あそこで燃えている家は私のです　※抽象化表現
　(2) The house is burning over there.　叙述表現
　　　その家はあそこで燃えています　※具体的表現

　(1) The girl sitting on the bench is my sister.　限定表現
　　　ベンチに座っている女の子は私の妹です　※抽象化表現
　(2) The girl is sitting on the bench.　叙述表現
　　　その家はあそこで燃えています　※具体 的表現

ちなみに最後にとても大切なことについて指摘しておきます。
つまりそれぞれの (2)の具体的表現、補語が方位副詞のもの、補語が前置詞+名詞のもの、そしてing形動詞フレーズの表現はすべて中 1配当で登場します。
つま りこれから ( 1)、つまり抽象化表現への展開は be動詞を省略するだけで表現できますが、いずれにしても (2)の具体的表現がその基礎となっていることを知っていてください。
中 1配当の学習がすべての基礎だということですね。

以 上の記事は「自由に英語が話せるためのたったこれだけ英文法」からの転載記事です。

[英会話発想トレーニング]
　 (1) あなたは窓のそばに立っている女の子を知っていますか?
　　　　→ Do you know the girl standing by the window?
　 (2) ベッドで泣いている赤ちゃんは私の娘です
　　　 　→ The baby crying on the bed is my daughter.
　 (3) あそこで買い物をしている男性は誰ですか?
　　　　→ Who is the man doing shopping over there?

学習時間に応じて語彙が定着・蓄積させるには、動詞をフレーズ(意味ある単位)としてとらえ、覚えてしまう必要があります。
現在当研究会が発行して いる「English Trekking Series」が脚光を浴びているのは動詞フレーズをメインにした日本で始めての教材だからです。

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見て聞いて覚える教材　HTML版　約540分のネイティブによる音声付き
内容は、基本的に上記のものと同じですが、社会人初級者のための発想トレーニングとなっています。
日常会話に役立つ約3,400の英文を生産を通じて英語発想・枠組みを身につけることができます!
ファンクションメソッドは、ファンクションフレーズと動詞フレーズの組み合わせで文を生産します。フレーズは意味ある単位ですから、覚えやすく確実に定着し、また別の動詞フレーズを組み合わせて多様な表現に拡大します。

 

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