(英会話)言葉はフレーズ(意味ある単位)で成り立つもの [ファンクションメソッドって何だ!!]
●ネイティブの子供が言葉を獲得・蓄積させるプロセス
ネイティブの親や周囲の人たちが,幼い子供に話しかける時,たいてい
2つの手法を使います。
一つは,「寒い?」と上げ調子で問いかけ,「寒い」と子供にオウム返しをさせること。
Mom: Cold?
Child: Cold.
も
う一つは,もっと直接的に簡潔な表現である命令形を使って,「風邪をひいちゃダメだよ」などという話し方です。
Mom: Don't
get a cold.
こうした手法は,別に英語に限らず日本語でも同じです。
英
会話を学習している人で,Don't get a cold.のような一文を丸暗記することだと勘違いしている人が多い。
でもそれはは間違ってい
ます。
それは少なくともネイティブの子供はDon'tというフレーズと,get a
coldというフレーズを別々に聞き取って反応するからです。
彼らは,自分が悪いことをすると、目を吊り上げたままにDon't(ダメよ)!と
か、Please don't(どうか、しないで)などとたしなめられる体験をします。これも日本語と同じです。
その一方で、get a
cold(風邪をひく)、beat a
dog(犬をたたく)など、Don'tの後に続く場合は,「ダメなこと。してはいけないこと」の内容を言っているのだと、いつの間にか覚えていきます。
彼
らは日常生活の中で、単語一つ一つではなく、フレーズ(意味ある単位)として自然に言葉を身につけていくのです。これも私たち日本人の子供が言葉を身につ
けていくのとまったく似ています。
Mom: Don't get a cold.
Mom: Don't beat a dog.
だから、Don'tのフレーズが
You must notやYou willに変えて言われても,少なくとも後に続く「風邪をひく」「犬をたたく」という意味は理解できます。
Mom: You must not get a cold.
風邪をひいちゃい
けないよ
Mom: You must not beat a dog.
犬をぶってはいけないよ
Mom: You will get a cold.
風邪をひいちゃうよ
Mom: You will get a burn.
やけどしちゃうよ
この「オウム返し」を使った英会話学習法を展開したのが「こう聞かれたらこう答える オウム返し英会話学習法」
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